アキラは、落ちると危ないからとあたしをベッドの壁側にして、自分は外側に横になった。

アキラは、あたしの横でしばらくサッカーを見てた。アキラがサッカー好きな事はメールを始めた時に聞いていた。
まだサッカーが終わっていないのに、アキラは部屋の電気を消した。

アキラのベッドの中で、あたし達は自然と手をつないだ。
ギュッとすると、やっぱりギュッと返っとくる。
冷え性なあたしの冷たい手は、アキラの暖かい手に包まれた。

アキラの家は線路のすぐ隣。だから電車が通る度すごく揺れる。

あたしとアキラは、電車が通るうるさい音の中で静かにキスした。