弘也の前で、豪快に炭酸ジュースをごくごく飲む。
あー、美味しい。
「こんなことになるなら、探しに来なったのに……」
「あ、私のこと探しに来てくれてたんだ。ありがと」
「軽すぎじゃない!?もっと感謝してよー!てか、感謝するなら奢ったお金返して」
「え、それは無理。じゃあ感謝しない」
「ひどっ」
一気に炭酸ジュースを飲み干して、ゴミ箱に空になった缶を捨てた。
ちょうど喉が渇いてたんだよね。
私がコーラとお茶を、弘也が自分のいちごオレとコーヒーを持って、空き教室に向かう。
「それにしてもさ」
「んー?」
「あんな状況だったとはいえ、弘也が唄子ちゃんと行動したのには驚いたよ。嫌いじゃなかったの?」
「嫌いだよ」
答えるの早っ。