……って、あれ?




弘也がたかやんと剛を避けて、いつもより大きく動きながら近づいてきた。



くるくる回って、激しく自慢するみたいにピタリと止まって決めポーズ。


そういうのいらない。ぶっちゃけウザい。やめて。



眼光でそう訴えたら、弘也はふてくされながら私の隣に座った。




「問題でーす!」


「唐突だね」


「ジャジャン!」


「効果音も言っちゃうんだ」


「今日の僕は、昨日までの僕とどこか違います。さて、それはどこでしょう~」




お前は私の彼女かっ!

恋人がしそうな質問すんじゃねぇよ。



「髪」


「ピンポンピンポーン!だいせーかい!即答とは、さすがだねっ」


「誰でもわかるわ」



私のことなめてるの?


そんなわかりやすい違いに気がつかないとでも思ったのか、バカやろう。