「ほら、あれ。あの怪我、他校の生徒50人相手に喧嘩して出来たって。」
「あの人相、普通じゃないよね。」
「近寄ったら誰彼構わず殴り倒すんだって、怖い。」
今日も朝から校内の生徒たちは廊下を悠々と何も気にした素振りもなく歩く彼、結城くんの噂話で持ち切りだ。
サラリと綺麗な金髪の間から覗く耳にはシルバーのピアスが光る。
長めの前髪を被る目はツリ目で鋭い眼光で周りを一瞥している。
見た目からして不良な彼は生徒たちの間で最強であり最恐と恐れられている。
そんな彼に、私は先日助けて貰ったのだ。
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