坂道を駆け上がるとすでに莉緒が待っていた
「流石だね〜行動が早い!」
「ハァ,,,,はぁ......ハァ......り、莉緒......あ、あんた....はぁぁぁぁぁ〜」
公園について芝生の上に寝転がる
「今日は星空がめっちゃ綺麗なんよ!」
はしゃぎながら私の横に寝転ぶ莉緒
「で....なんか....はぁ....あったわけ?」
息切れしながらも横にいる莉緒に問いかける
「実はさ......私......妊娠.....してるかも.....」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
誰もいない公園に響き渡る私の声
「ちょっと!声が大きいわよ!冗談よ、冗談!」
「な、何よ〜びっくりしたじゃない!」
ハァ〜とまた寝転ぶ私に
「実は.....」
「どーせまた嘘でしょ?」
「違うよ!これは本当の相談」
「何よ〜」
「実はね.....浮気してるの」
時が止まったようだ
かすかに臭う莉緒のタバコの匂い
かすかに聞こえる私の心臓の音
「......誰と誰....?」
「理沙は知らない人だよ〜。でもね、浮気している彼の方が本命で
最初から付き合ってた人はなんかもう冷めたの」
いつから莉緒はこんなにクズになってしまったんだろう
まだ結婚していないからいいものの
さすがに親友としては許せん