○ * ・ そのまま、悠人くんについて行く。 「ねぇ……どこ行くの?」 電車に乗ってまで… なんだか凄く遠い所に連れていかれる気がしてたまらんのですが… 「だから内緒です」 教えてくれない。 電車を降りる、そこはとてものどかでとても自然豊かな場所だった。 駅は無人駅で、誰もいない。 周りは緑で覆われていて、都会と違ってとても綺麗な空気だ。 「ついて来て」 あたしは きゅっ と手を握る。 「大丈夫、前みたいに暗いとこじゃないので。」 ニコッ と微笑む。