みなさんこんにちはー
私は速水真桜です!
母は速水真衣で、父は速水滉一です!
知ってるかもですね
両親は2人ともお医者様!でも母は警視副総監、父は財閥の会長!社長は結構前に私のお兄様に譲ってた。
なんでも患者のことだけに集中したいとか…
まぁそれでこそ私のお父様とお母様!って感じなんだけどね…
ただちょっと寂しかったりもする…
まぁそんな暗い話は置いといて、今は友達とカラオケに行ってるの!私は高校生だから手伝えることはないし…
それにお父様とお母様が私に、自由にできるのは高校生の時だけだから今はやりたいことやりなさいって言ってくれたから
結構やりたいことやらせてもらってるの
奏美「真桜?大丈夫?」
えっ?ああ
真桜「ごめんごめんちょっとぼーっとしてただけよ。大丈夫よ」
奏美「そ〜?ならいいけど」
心配性なんだから
奏美「ねぇ、電話。なってるわよ」
えっ?
ホントだ。でも誰から?
えっ?お母様から?
ピッ
真桜「もしもし、お母様?」
真衣「あ、ま真桜?あのね、ちょ、ちょっと今から帰って来られる?食事にでもと思ってね、いい?すぐに帰って来てちょうだぃ」
挙動不審すぎっしょ…
しかも語尾小さくなってるし…うそバレバレ
まぁそんだけ重要なことなんでしょうけど
真桜「わかりましたわ。今すぐに帰ります」
はぁぁぁ
奏美「真衣さん?」
ああ、奏美
真桜「そ、ごめんね帰らなきゃ」
奏美「わかった。じゃあまたね!」
真桜「ほんとにごめんね!今度必ず埋め合わせするから!」
ガチャ
ん?
なんでお客様の靴があるのかしら?
お客様がいらっしゃるの?
でもならなぜお母様は私をお食事に誘ったりなどしたの?
真衣「あら、真桜おかえり、今すぐこれに着替えてちょうだい
何も言わずに」
真桜「?はい。わかりましたわ」
まさか、お見合い、なんてことないわよね?
まぁあいつと別れてからもう1年になるしそろそろ過去から吹っ切れなきゃなんだけど…
お母様から指定の服を着てリビングに行くと、えっ?
この人……
誰?
真衣「何をしているの?こっちにいらっしゃい。
由香さんごめんね。まだ言えてないの…」
言えてないの…?
何を?
由香「そうなの?いいのよ。こんにちは、真桜さん」
挨拶されたら挨拶しないといけないよねぇ
真桜「こんにちは、そして初めまして、速水真桜です。どうぞよろしくお願い申し上げます」
?「まぁまぁこれは立派なお嬢さんじゃないか。なぁ、滉一」
滉一「そうですかね?口だけは昔から立派なんですけどね。真桜紹介する
こちらが相良由香さん。そしてこいつが相良晴翔。そしてこちらが相良晃輔くん。
晃輔くんは真桜の婚約者だ」
へぇー
ってそれよりも
パチパチパチパチパチパチパチパチ
私は思わず拍手をした
滉一「真桜?どうした?」
だって
真桜「お父様が、お父様がそこまで長くお話をすることができたなんて初めて知ったなぁと思っただけですわ」
滉一「俺だってこれくらい喋られる」
それを聞いて
真桜「そうですか?お爺様がお父様はへたれだとおっしゃていたのでてっきり…」
真衣「確かに滉君はへたれだったわね。でもそんなこと今関係ないでしょう?面白い話ではあるけど」
関係ないと言っておきながら思いっきり笑いをこらえてるお母様
お父様は分が悪くなった
滉一「真桜…それとな、滉一くんには6歳の娘がおられるんだ」
へぇー
真桜「そうですか。」
由香「へっ?何も思わないの?あなたの娘になるのに」
だって
真桜「私にも2歳の娘がいるので、なんとも言えないだけですよ」
お母様…お願いだからそんな悲しい顔をしないで…?
お父様もよ。お父様達はなんにも悪くないのですから
由香「そうなの?ならもういっか。若い者達だけにしましょう、晃輔、しっかりやるのよ」
晃輔「ああ」
親達が出て行った瞬間気まずくなる…
これでやっていけるのかな?
晃輔「真桜、さんは何歳?」
初歩的な会話ね
まぁいいけど
真桜「18歳です。それと真桜でいいですし、タメ語でも大丈夫です」
晃輔「わかった。なら真桜は晃輔とでも呼んでくれ」
いきなり年上を呼び捨てはきついですよ…
んー、なら
真桜「晃ちゃん、でいいですか?」
晃輔「晃ちゃん?」
真桜「ダメでしたか?なら晃くんにしときましょうか?」
怪訝そうな顔をされたから
晃輔「晃ちゃんはちょっと…晃くんならいい」
あー、そっか。もしかしてもと奥さんに晃ちゃんって呼ばれてたんだ。
真桜「わかりました」
?「ママ〜?」
あ…
真笑
真桜「真笑…もう遅いから寝なさい」
真笑「ごめんなさい」
ビクッとしたあの子は私に謝って二階へ上がっていった
真桜「どうしてだろう…?」
晃輔「冷たいですね。自分の娘なのに」
冷たい、かぁ
真桜「そうですね。わかってはいるんですけどね。あの子はあいつじゃないと頭では理解できているんですけどね」
晃輔「あいつじゃない?」
あ、口が滑った
真桜「ごめんなさい。気にしないでください」
言えるわけないよ
晃輔「そうですか…なら理由は聞きませんが、あの子はこれから僕の娘にもなるんです。
2度と冷たくあったりすることのないように、お願いします」
2度と…
真桜「それができたらいいんでしょうけどね」