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あと一日か……。
パソコンの画面右下。
表示された曜日は金曜日。
速水さんとのデートは明日、土曜日。
速水さんと一緒に帰ってから2週間。
明日のために頑張ってきたといっても過言じゃない。現にスケジュール帳を開くたび、書いた『デート』という文字が目に入ってきて、度々頭に妄想を作ってるし。
「市田さん、お電話。」
「あ、はい。」
またしても妄想にふけていた私は、相手会社様と社員の名を伝えてくれた品川さんに断りを入れて、慌てて電話へと出た。
「お待たせしました。
お世話になっております、市田みのりでございます。」
「お世話になっております。
来週の打ち合わせの件について、変更が応じましてご連絡させていただきました。」
「さようでございますか。かしこまりました。」
5分ほど電話をして、変更を確認した私は失礼しましたと電話を終える。
「残業になりそ?」
「うーん……」
怪しいところですねと、心配して声をかけてくれた品川さんに苦笑いを浮かべた。
本当は明日何着ていくかとかまだ準備完璧じゃないから、早く帰れたらって思ってたんだけどなぁ…。
「長嶋さんに報告してきます。」
彼女の返事を聞いてから私は彼の下へ向かう。
「分かった、じゃぁ引き続き頼むね。」
「はい。」
長嶋さんは短く了解の返事をくれると、ついでに
「これ会議室に置いといてくれる?」
と私にいくつか書類の束を手渡してきた。
「はい。」
午後の会議のかなと頭を巡らし、
「それ会議室置いたらお昼取りなよ。」
長嶋さんがそう言ってくださったので私は微笑んでその場を後にする。
そのまま会議室へ向かおうと、メインルームを出た。
あと一日か……。
パソコンの画面右下。
表示された曜日は金曜日。
速水さんとのデートは明日、土曜日。
速水さんと一緒に帰ってから2週間。
明日のために頑張ってきたといっても過言じゃない。現にスケジュール帳を開くたび、書いた『デート』という文字が目に入ってきて、度々頭に妄想を作ってるし。
「市田さん、お電話。」
「あ、はい。」
またしても妄想にふけていた私は、相手会社様と社員の名を伝えてくれた品川さんに断りを入れて、慌てて電話へと出た。
「お待たせしました。
お世話になっております、市田みのりでございます。」
「お世話になっております。
来週の打ち合わせの件について、変更が応じましてご連絡させていただきました。」
「さようでございますか。かしこまりました。」
5分ほど電話をして、変更を確認した私は失礼しましたと電話を終える。
「残業になりそ?」
「うーん……」
怪しいところですねと、心配して声をかけてくれた品川さんに苦笑いを浮かべた。
本当は明日何着ていくかとかまだ準備完璧じゃないから、早く帰れたらって思ってたんだけどなぁ…。
「長嶋さんに報告してきます。」
彼女の返事を聞いてから私は彼の下へ向かう。
「分かった、じゃぁ引き続き頼むね。」
「はい。」
長嶋さんは短く了解の返事をくれると、ついでに
「これ会議室に置いといてくれる?」
と私にいくつか書類の束を手渡してきた。
「はい。」
午後の会議のかなと頭を巡らし、
「それ会議室置いたらお昼取りなよ。」
長嶋さんがそう言ってくださったので私は微笑んでその場を後にする。
そのまま会議室へ向かおうと、メインルームを出た。