彼女は長らく居座った。

僕が首を縦に降るまで、そこに居続けるつもりだそうだ。

「とにかく!貴方には協力してもらわないと困るの!」

と彼女はどう考えても、ものを頼む態度ではない態度ではものを頼んできた。

「だから、具体的には何をどうすればいいんだよ!!」

と僕は、大声で怒鳴ってしまった。

でも、流石に母や姉には負ける。

しかし、彼女はビクッ!と体を大きく動かした。

やっぱり、普通は僕の声でも十分大きいよな。

と変なことを思った。

姉や母と一緒に居ると、感覚が狂ってしまう。

今、僕の目の前にいる少女は、とても小さく見えた。

そんな小さい彼女は、まるで手に乗りそうなほど、小さかった。