それからどれくらい、そのままでいたんだろう。窓の外の空は少し明るくなってきていた。


「━━━…そろそろ時間だね。まだこうしていたいけど、雪姫ちゃんは学校あるもんね。」


明日は土曜日で学校は休みなのに、残念そうな優馬君を見て、なんだか少し可愛いなんて思ってしまう。


「ふふっ…明日休みだから、まだ大丈夫だよ?」


「ああ、そっか!もうずっとここにいるから、何曜日か、なんて気にしてなかったよ。…それはそうと、君、俺ともっと一緒にいたいの?」


「えっ!?それは…その…。」


「ねぇ、一緒にいたいの?いたくないの?」


「い、一緒にいたいですっ…。」


「じゃあ、一緒にいてあげる。」


優馬君は優しく微笑んで頭を撫でてくれた。


やっぱり…優馬君に頭を撫でられると、心が温かいし、なんだか懐かしくて安心する。


なんでだろう…不思議。