「全世界で見れば1年に数回見れるんだけど、日本で金環日食が見られるのはあまりない。だから、すごく珍しい事なんだよ。」
空や星……好きな事を語る優馬君は、すごく楽しそうで、嬉しそで、キラキラ輝いて見える。
私はそんな彼に目を奪われる。
「ん、雪姫ちゃん?どうかしたの?俺の顔に何かついてる?」
「えっ?ううん…そんなことないよ!」
「ふーん…あ、分かった。俺に見とれてたんでしょ?」
「そんなことはっ……」
図星を言われた私は、何も言い返せなかった。
「あーもう、可愛すぎ。」
「えっ…!優馬君…近いよっ…!」
優馬君に横から抱き締められて耳元で囁かれる。
「可愛すぎる雪姫ちゃんがいけないんだよ?もう少し、こうさせて…?」
私も不思議と嫌じゃなかった。
むしろ、もう少しこのままでいたいと思った。