やばい…やっぱり優馬君以外の男子と上手く喋れないよ〜!


「あ…あのさ、」


「な、なんですか…??」


「俺、雪姫ちゃんが好きなんだ…!俺と付き合って欲しい…!」


「え…!?あ…でも私…普通じゃないっていうか…そのせいで嫌われてて…。」


「幽霊が見えるってやつ?でも俺はそんなの気にしないし。入学式で初めて見た時、一目惚れしたんだ。なんつーか、どこか不安そうで、悲しげで、守ってあげたいって思ったんだ。」


「えっと……。」


「あ、まだ返事はいいよ。ゆっくりでいいから考えてくれないかな?…じゃあ、俺部活戻るから。」


龍平君はそう言うと、教室を出て行ってしまった。


守ってあげたい。
優馬君が言ってくれた言葉と同じ…。
でも、私の心の中には━━━━…。


そしてまた、しばらくぼーっと空を眺める。
気付くと、いつの間にか教室には人が集まっていて、教壇には先生が立っていた。


優馬君は元気かな…。
逢いたいな…。


私は一日中優馬君の事ばかり考えていた。
というより、毎日それしか思い浮かばない。
何をしていても、何かをしても、結局は優馬君の事を考えてしまう。


私はこの先、どうしたらいいんだろう━━━…。