その言葉に頷けば、大好きな笑顔が1つ。
「2日目、そのままキャンプファイヤーもみようよ、せっかくだし」
爽太くんの言うキャンプファイヤーって言うのは、文化祭2日目が終ったあとにみんなで集まって、所謂、後夜祭みたいなやつ。
まさか誘ってくれるとは思わなくて、何度も頷いた。
「……1日目は誰と周る予定?」
「……えと、その……」
「あぁ、分かったかも。了解」
ちょっと苦笑いの爽太くんは、また明日ね?って言って教室戻っていった。
私も自分の教室の戻って、由良ちゃんに報告……。
「2日目は王子で、1日目は矢島くん、ね」
……そう、実は1日目に劇が終わってから周ろうって誘われたんだ。
2日目は全部フリーなんだけれど、1日目は劇があって。
そのあと、一緒に周ることになった。
断ろうと思ったけれど、龍弥くんや由良ちゃんにも断りを入れてて……。
私と爽太くんが付き合ってないってことになってるから、断る理由もなくなってしまった。
だから爽太くんは、私のさっきの反応で矢島くんと周るってことを分かったと思う。