『無理に聞き出そうとしちゃって……。
菜奈にだってタイミングとかあっただろうし、俺頼りないから言いにくいところも……』
ちょ、ちょっと待って!
なんで爽太くんが謝る必要が……!
「ち、ちがいます!」
『え?』
「あの……その……っ、ヤキモチ、です」
『ヤキモチ?』
「水道でゼッケン洗うことが多くて、早めに終わった日とか、サッカー部が見えて……。
マネージャーさんと、距離、近いなって、勝手に妬いちゃって。
嫉妬なんて恥ずかしくて隠そうとしたら、つい……さっきみたいに……本当にごめんなさい」
『菜奈……』
少しの沈黙が流れた。
ど、どうしよう。
なんかいった方がいい、かな?