「昨日はありがとうございます。僕、はじめてだったからうまくできなくてごめんなさい」

「ううん!優くんとできただけで私幸せだよ。いま幸せ絶好調だもん」

彼女は照れながら僕を見る。

「翔子は意外と胸がなくてびっくりしました。普段はパット詰めていたんですね」

「そうなの。普段はパット3枚……って、ん!?」

僕がそう言うと彼女は固まる。

「正直な僕を好きだと言いますが、あなたは胸に限らずすべてが嘘ばかり。愛想がつきました。別れましょう。さようなら」

「ちょっ…ちょっと待ってよ!」

彼女は出ていこうとする僕の腕を掴んで引き止める。

「何でいきなり…」

「やりたいだけなら僕ではなく、その辺のすぐ抱いてくれそうな男を探してください。僕はあなたのような貧乳には興味がないので。では」

彼女の腕を無理矢理振り払って僕は教室を出る。
彼女は遠くから何か汚い言葉を叫んでいたようだけれど、興味はない。
もう彼女とは終わったのだから。