貴方の腕の中、貴方の体温・・いや、温度を感じていたい・・。

心地いい胸の痛み。

ズキズキするけど悪くない。


ひょっとして数年ぶりに恋愛っていうものをしてるのかもしれない。


それは私が死にそうになるくらいの失恋をした貴方に。


どうしてこんなに想うの・・?

どうしてこんなに愛おしいの・・?

片時も離れたくない。

あなたとひとつになりたい・・。

溶け合いたい・・。


諒・・私のこと好き?愛してる?

私はあの頃とかわらず・・ううん・・もっと愛しいよ・・。



裕紀・・私は今、罪悪感に苛まれながらも諒といる幸せに酔いしれたい。

つい数時間前はあなたに抱かれていたのにね・・。

ごめんなさい・・。

でも、裕紀のことを諒以上には想えない・・。

もしかしたら諒がいない淋しさをずっと奥に潜ませておいて、裕紀の存在にすべてをぶちまけてたのかもしれない・・。

その証拠に諒のことが・・愛おしすぎる。


「ん・・?どうした・・沙都」

ずっと考え込んでいた私に諒は抱きしめながら聞く。


「私・・わたし・・」