よく考えてみると・・・ってゆうかよく考えてみなくても私って最低かもしれない・・。

エッチしてるときに他の男のこと考えてるなんて・・。


「はーー」

私はため息をつきながらトボトボと歩く。

裕紀の家から駅に向かうには、学校の前を通らないといけない。


現在時刻は夜の7時ごろ。

そしてそろそろ学校付近だ。

校舎にはうっすら明かりがついていたりしている。

普段ならそんな明かり無視して駅に直行するけどなぜかこの時ばかりは自然と足が校門の境を越えた。

本当に何も考えていなかった。

何かに吸い寄せられるように脇目もふらず階段を駆け上がる。

向かっているのは・・最上階の一番奥・・。

・・・美術室。


そう、うっすら明かりがついていたのは美術室、その場所だった。

私は本能的にわかっていたのかもしれない。

本能が・・諒を求めてる。


そして美術室の扉を開ける。