裕紀の家に着き、裕紀の部屋へ直行した。

いつも通り家族はいない。

ただ、静かな家の中・・。

「沙都・・」

裕紀はベッドの上に座っていた私にキスをした。

そして私をベッドにゆっくりと押し倒す。

私は無言で流れに身を任せる。

裕紀は私に様々な愛撫をする・・。

髪に、頬に、指に、胸に、脚に・・私の弱いところをせめ続ける。

私の身体はだんだんと裕紀を求めだす・・。


でも・・やっぱり諒のことが頭から離れない・・。

身体と心が一つにならない。

身体は裕紀、心は諒。


諒・・諒・・。

裕紀に抱かれているのにあなたのことが頭から離れない・・。

私、ホントにどうしちゃったの・・?

昔好きだった人が現れただけじゃない。

バカみたい・・。


でも・・離れないのよ・・。

バカは承知で考えてるのよ。

考えたくないのに、考えずにはいられないの・・。