まるで今日見た夢がデジャヴだったかのように・・?


・・・ちがう・・デジャヴなんかじゃない・・。

私の記憶すべて・・。

諒と過ごした日々すべて・・。

怖いくらい鮮やかで、鮮明で・・。


「沙都・・っ」

そして諒は私を抱きしめた。

私は頭が混乱して動けなかった。



どうしてなの・・?

どうして私を抱きしめるの・・・?

気持ちが・・気持ちがわからない・・。


「沙都・・好きだ・・沙都・・!!」


「・・・・・!?」


なっ・・・!

好きって・・今、言ったの・・? 諒が・・?


「ふ、ふざけないでよっっ!!」

私は怒鳴って諒の腕を振りほどいた。

そんなのってあんまりよ・・。

過去の自分が惨めに見える・・。



私はさらに言葉を続ける。