「キャーーっ、もっとーーっ」

「よーしっ」

そう言って諒はまたグルグル私をまわす。

そして、おでこにキス・・。瞳にキス・・。鼻にキス・・。ほっぺにキス・・。

唇に・・キス・・。

それがうれしくて、うれしくて・・。


「沙都ちゃん、大好きだよ」

諒のそんなセリフが私の胸をときめかす。


「私も・・大好き・・です」

















私たちはそれから毎日のように会っていた。

楽しくてとりとめのない時間。


お兄ちゃんにはその日のうちに報告した。

諒が私の気持ちを受け止めてくれたこと。


後から聞いた話だと、あのとき諒が家の前に立っていたのはお兄ちゃんに頼まれたかららしい・・。

『沙都の相手してやってくれ』って・・。

それ聞いたときなんとなく複雑な気分になったけど、諒が私のことを想ってくれている気持ちは本当らしい。

『本当なの?』

って感じだけどね、好きになっちゃったんだもん。

もう何言ったって遅いんだからっ。