急に大声を上げた私に対して諒はびっくりした顔をしている。

私はもう止まらない。


「すきです!!」


「さ、沙都ちゃん・・?」


ついに・・ついに言ってしまった・・。

本人、目の前に・・。

私は恥ずかしくて顔をあげられずにいた。

その衝動かなんだかわからないけど私は諒の腰に手を回ししがみついた。


「ちょ、沙都ちゃん・・」

「すきです、諒さんっ。すきです・・すきですーーーっ」

私はダダをこねる子供のようだった。

自分でも恥ずかしいことしてると思う。

だけどこうせずにはいられなかった。

「沙都ちゃん・・」

諒はそんな私の頭をそっとなでてくれる。

そして両手で私の顔にそっと触れ、そのまま上げた。

私の顔は諒の顔と正面になり私の目と諒の目はお互いを見つめていた。

そんな私は恥ずかしさと抑えきれない想いがぶつかって涙を流してしまった。


「沙都ちゃん・・オレも好きだよ・・」


「え・・」