「お前さー・・どーでもいいけど、いいかげん帰れば?」

「え?」

帰ればって・・。

「まだ学校・・」

「・・・もうとっくに放課後」

直哉が呆れ顔で言う。

そういえば教室には人がいない・・。

ナルホド・・。ボーっとしてる間に時間がたちすぎたか・・。


「直哉は帰んないの?」

「ああ、彰樹待ってる」

そう言う直哉を置いて私は教室を出た。


「またねー」

「おう」



そして家へ直行。

小学校から家までの距離は約500m。

走ればそこそこ早く帰ることができる。

ほぼ直線距離なもんだからもうすぐ我が家が見える。


もうお兄ちゃん帰ってるかなー・・。


「・・・・」


あれ・・?

家の前に誰か立ってる・・。

お兄ちゃんかなー・・。

んー・・でもなんか違う・・。


「・・・?」