「ホントに好きなんだけど」

「……どうせ、白衣マジックだろ。お前、”白衣ヤバイ”っつーってたろ」

センセーは鼻で笑う。

「そうだけど、違うもんっ」

確かに白衣萌えかもしれない。
確かにさんざん言ってたのは否定しない。

だけど、それはきっとセンセーが白衣を着てる人だったから。


「じゃあ、これか」

センセーはメガネの左縁をつまむ。

「お前、メガネ萌えなんだろ?」

ニヤニヤと笑う。

「そ、そうだけど。違うもんっ!」

そうだ。
さんざん「メガネ男子好き~」って言ってた。
それも否定はしない。

だけど、センセーがメガネをかける人だったから。