時々電話やlineでお互いの近況報告はする程度で今に至る。
つまり、圭太センパイが卒業してからは一度も会ってない。

一度夏休みに他のセンパイたちと剣道部にカオを出してくれたらしいけど、私は塾の夏期講習に行ってて会えずじまいだった。


圭太センパイの進学先は地元ではトップの進学校。

私の学力からすると、文系科目はなんとかなっても理系科目がとても点数が足りなかった。
だけど、圭太センパイと同じガッコーに行きたかった。


そして、高校入試の前日。

圭太センパイから応援メッセージをもらって、冗談っぽくだけど、『合格したらご飯おごってください』って返信したら『合格したらな』って返してくれたんだ。

それがさっきの電話のこと。

冗談っぽく伝えたから、本気にされてないかもしれないって自分に言い聞かせてたから、本当に夢みたい。


そして、私は圭太センパイが卒業した時に決めたことがある。
それは『次に会った時には必ず告白する』ってこと。