「中学からずっと今までずっとありがとうございました」
「いいえ、どういたしまして」
圭太センパイは首を左右に振る。
「いっつも私の面倒みてくれて本当にありがとうございました」
「そんなことないけどな。サンキュ」
「センパイが励ましてくれたおかげで高校も合格できました」
「それは神崎の努力と実力」
私は首を左右にブンブン振る。
「圭太センパイのおかげなんですっ」
いつだって、私ががんばってこれたのは圭太センパイがいたからなんです。
「今日はホントにホントにホントーに楽しかったです!ありがとうございました」
「いいえ、こちらこそ楽しかったです。っておい!別れのあいさつかーいっっ」
「ちがいます」
「はい、すみません」
圭太センパイの冗談をマジメに返したから、圭太センパイは少し申し訳なさそうにした。
ごめんなさい。
今は私にとって圭太センパイに伝えたいすごく大切なハナシなんです。