「…どうしたの?急に。
あ、もしかして気になる人ができたとか!?」





「え!?そ、そんなんじゃない…けど…」






「けど…?」




「ううん、ちょっとした行動とか、雰囲気がいいなって感じただけ。
深い意味は無いよ…多分。」






「多分ねぇ…。
で、その彼は誰よ?ささっち?塾の人?!」








ささっち…(笑)



前に家でささくんの話をした時があって、その時にお母さんがあだ名をつけたの。






本人が聞いたらどう反応することやら…。






「ささくんは違うよ、あの人は良き男友達。」







「じゃあ塾の人か~、ほら、名を名乗れ。今すぐ。」




戦国武将かなにかですか…





「はぁ。これは引いてもらえなさそうだね。」





「もちろん、引く気わないわよ!!」






「結城 滉太くんっていうの。今中学三年生。」








「…」






お母さんの顔を見ると目が点になっていた




「どうしたの??」




「その子…」





「ま、まさかお母さんまで結城くんと知り合い…とか!?」






「え?いやいや、初めて聞いたわ、その名前。
よしっ。じゃあ茉鈴、お風呂ちゃんと入るのよ?」





「あ、うん」






おやすみ、といいお母さんは部屋を出ていった。








「超挙動不審なんですけど…。」




まぁ、いっか。






私は深く考えるのをやめ、風呂へと向かった。