「何でだろうってずっと思ってたんだけど、やっと分かったよ!
理由は茉鈴ちゃんだったんだねー、納得!!
まあ確かに兄ちゃんの昔の…うわっ!」
「え?」
最後なんて言ったんだろう
結城くんが和玖くんの口塞いじゃったから聞き取れなかった…
「和玖、お前少しは黙ってろ」
「えーーーーー!!」
和玖君の声が少し悲しそうに聞こえたからそちらを見てみると、予想外なことに和玖君は面白がっていた
何がそんなに面白いんだ…?
私が頭にハテナを沢山浮かべていると、結城くんははぁ、とため息をついた。
「すみません、こいつ何勝手なこと喋るかわからないので連れて帰ります」
「あ、はい!」