恋愛(その他)
完

- 作品番号
- 1413057
- 最終更新
- 2017/03/02
- 総文字数
- 7,320
- ページ数
- 14ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 92,006
- いいね数
- 2
大人になってからの恋は
あいまいで、とてもむずかしい。
2017.3.2
目次
この作品のレビュー

大人になり日々に流され、いつの間にか彼女は体の外側に自分と外界とを隔てる薄い膜を張っていたのですね。 その膜は色々なものから自分を守ってくれる。その代わり、心の動きが鈍くなって、何かに大きく心を動かされることもない。恋人の存在すらどこか不確かで、関係はどんどん深くなっていくのに、彼女の心はちっとも追い付けない。 その膜が剥がれかけた瞬間、偶然に飛び込んで来た彼。 ありのままを受け入れられ、彼女の固まっていた心が再び音を立てる。 そのシチュエーションと心の描写が秀逸で、私の心もふわりとほどけたような感覚がしました。 彼と会う前、彼女がファンデーションで化粧直しをせず、敢えてパウダーだけで済ませていたのは、その膜を破りたい、破って欲しい、外の世界でまた息をしたい。その願望のあらわれのように私には思えました。

ゆっくりの呼吸と同じ速度で読める。 バスルームで主人公が昔と今とを思っているシーン、なんだかジーンとして涙が出る。 共感だなぁ分かりすぎるほど分かる。 主人公を後ろから抱きしめたくなるけれど、それはきっと少女の自分も重ねてるのかもしれない。 辛い恋をしてきた人、社会で苦労してきた人ほど、塗り込めて固める鎧を作る術が巧いから。 自分を剥がしてありのままにしてくれる人を愛したいと思う作品でした。 作者さまみたいにふんわりとあたたかい作品です。

学生時代の恋、大人の恋。それを思い出す主人公にものすごく共感しました。そうだった、私もそんな恋をしていた。それをとてもみずみずしく思い出します。表現力が秀逸で胸にいろいろな感情が自然に蘇ってきます。大人の恋は難しいけれど、最後は清々しくて温かな気持ちになれました。
この作品の感想ノート
『レス・パウダーレス』読了しました。すごく好きな話で、大人の恋の中にあるときめきを見たような気がします。
本当はレビューを書こうと思ったのですが、まだ入学式終えたばかりの高校生なのでどうやってこの作品について書けばいいのかわからず、断念してしまいました……ぼんやり浮かぶものをうまく表現できそうにありませんでした(´・_・`)
今現在は思い出には勝てないと誰かが言っていたような気がする(うろ覚え)ので、主人公の女性も思い出に呑み込まれて不安になってしまったのかなと思います。でも、それを包み込んでくれる三口さんがすごく良さそうな人で安心しました。
全体的に雰囲気が綿みたいにやわらかくて、最後のページでまた二人がきらきらしてて、大人でもときめきはあるんだよなぁって穏やかな気持ちで読み終えることができました。
大人になって、賢くなっていく。それでも、隣に自分の中身を見せられる人がいるなら別にいいんじゃないかな。
こういう話を読むとき、自分の経験の浅さが悔しくなったりします。大人の読者さんはもっと感じることがあるんだろうなって。
すごく素敵な物語でした。
こんにちは。初めまして。
泣きました。まだ泣いています。
高校生の時、私もそんな恋をしたな~。というのをとても新鮮な気持ちで思い出しました。あの頃は確かに恋に一生懸命だった。大人になったらいつの間にか……そういう気持ちをすべて、読みながらなぞって、なんだかいろいろな気持ちがあふれてきました。
最後、どうなるのかな、と思いましたが、お互い心のパウダーレスになれてよかったです。三口さんが踏み出してくれたのかな?
表現力もすばらしくて、夢中で読みました。
ステキなお話をありがとうございました。
かなっぺ!感想おそくなってごめん!
いつも反応が遅くてすまん!
ほんとは公開されたときソッコー読んだ。
読んだ。読んだ。
たまらん!!!最後の三口さんのセリフ、
わたしも「…っ!」ってなったよ笑笑
女になったってやっぱり女の子なんだ!
ショートってところがまた余韻残して
じんわり効果倍増してる。
さすがかなっぺ。脱帽。
わたしも何か書きたくなったー!!!(書け)