ナオの中に、一番はない。
きっと。
“私はナオの何?”
そう聞けばきっと。
“みーはみーだよ。”
そんな答えが返ってくるんだ。
知ってたんだよ、ナオ。
ナオの家に行くとね。
他の誰かの爪痕が残ってる。
髪の毛。
香り。
ピアス。
シンクに置かれたグラスに残る口紅。
三角に折られたトイレットペーパー。
あげればキリのないほど。
それでもいいと、目を伏せていたのは誰?
他でもない、
私だった。
“私とコイツ、どっち選ぶの”
“どっちって・・・・”
『両方に決まってるやろ。』
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…