櫻井みどりというスタッフが、退職する事になった。


彼女は皆から、

「みどり」

と名前で呼ばれ、親しまれていた。


僕も彼女の事を、名前で呼んでいた。


みどりは僕の元部下で、とても仕事ができた。


頭の回転が速く、いつも僕は彼女に助けられていた。



「みどり」には、華があった。


彼女が来ると、周囲がパーッと明るくなる。


女としても人間として・・・・。


そんな「みどり」が退職する。


彼女と仲が良かった石黒が、送別会を提案した。


僕は石黒に、彼女の送別会を一任した。