8:45
『心臓血管センター 医局』
「「はぁ~、終わった。」」
そう深い息を吐くのは、同じ診療科の聖先生と高瀬先生。
聖「「陽菜ちゃん、お疲れ~」」
陽菜「先輩、お疲れ様です。聖先生って今日シフト入っていましたっけ?」
聖「ううん、昨日オンコールだったから呼び出されて、そのまま朝になっちゃった笑」
高瀬「流石に俺だったら、体力持たないわ~」
そういったのは、高瀬先生。
一昨年まで、私の指導医をしてくれていた先生。
陽菜「そうなんですね。なおさらお疲れ様です笑ぎりぎりで呼び出されないうちに帰ったほうがいいですよ。」
聖「うん~、あ、そういえば医事の神崎さんが(今日は結構外来多そう)って言ってたから頑張ってね~」
高瀬「まじかよ~。俺今日、腰がめっちゃ痛いんだけど。それに今日は総合内科の外来だし笑」
陽菜「うわ、それやばいじゃないですか笑」
聖「大変そう……じゃ帰ります、お疲れさまで~す」
高瀬・陽菜「「お疲れ様で~す。」」
高瀬「イテテ……ギックリかな……」
ほんとに、高瀬先生腰辛そう……
陽菜「高瀬先生、外来代わりましょうか?私、今日は不整脈の外来のほうなんで比較的早く終わると思いますよ笑」
高瀬「いやいや、大丈夫だよ。」
陽菜「すごい痛そうだし、代わりますよ!!」
高瀬「流石に申し訳ないし、陽菜ちゃんだってそんなに頑張ったら体調崩しちゃうよ。」
陽菜「大丈夫ですよ!最近は体調いいし!!それに、明後日から学会じゃなかったでしたっけ?それまで治さないと、困りますから!!」
高瀬「まぁ、学会はあるけどさ~」
そこへ、看護部長の小宮さんが
小宮「お二人とも、仲がいいですね笑 遠くから見てても、痛そうですよ……いつから痛いんですか?」
高瀬「…………昨日の夜から痛くて……笑」
陽菜「小宮さん!いくら言っても聞いてくれないんですよ~(-_-;)明後日から長野で学会があるのに、ひどくなられても困るんですよ~!小宮さんからも言ってくださいよ~(-_-;)」
小宮「……ふふ。高瀬先生もいい後輩を持ってよかったですね~陽菜先生の言うとおり、悪化して学会を休むことになっても困るんですから、ここは甘えて代わってもらったらどうですか?」
高瀬「う…はい…じゃあお言葉に甘えて、代わってもらおうかな…」
恐るべし、小宮パワー………
陽菜「はい!任せてください!」
高瀬「悪いな~、後で飯田さんに言っとくよ。」
陽菜「いえ、私、飯田さんに用があるのでそのついでに言っておきます!」
高瀬「お、おう…ありがとう。」
陽菜「じゃあ、外来の準備があるんで!いってきまーす!」
高瀬「おーう」
さて、今日も頑張りますか!!!
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