「もし明日、世界がなくなるならどうする?」
目の前のTVで流れている、街角インタビューと同じ質問を、隣に座る紘に聞いた。
「んー、千花の隣にいる。」
いつもの優しい笑顔で、こっち来て、と言うように足の上をポンポンしている。
そこへ座ると、ぎゅーって後ろから抱き締められ、首元に顔を埋めてきた。
「二人で世界の終わりでも見ようか。」
これは、貴方が居た頃の思い出。
この頃の私は、こんな日々が永遠に続けばいいと思っていた。
でも、私は今、
世界が終わればいいのにって思ってるの。
(そうしたら貴方は)
(私の元に来てくれますか?)