でも、貴方は


「なにそれ」


ぷっと吹き出した。




開いていた瞳を細めて優しく微笑む。思わず見とれてしまう。



「じゃ、俺行くね」



さらっと春風のように去っていった。
私はただただ貴方を眺めていた。