その日の帰り道、不意に手を取られた


「これ落ちたよ」
とキーホルダーを渡してくれた。



「猿も木から落ちる
俺はお前に恋に落ちたんだ」っと

はじめて言われた。
その頃は言われたことの理解ができなかったけれど、今になってみればわかる。
懐かしいあの思い出は、夏の日差しが思い出させる。