私は何でこの人のこと好きになっちゃいけないんだっけ?


あーそうだ、私が好きになったらこいつからの興味がなくなるからだ。


=こうやって喋ることもなくなるってことで。



んー待った待った。私はこの状況から抜け出すために作戦を立てたんだよ。

落ちたって見せかけて私への興味をなくさせようと…


そうだよ、そうそう。

私はそのために頑張るって決めたんだから…



でも、一緒に喋ってる時間も楽しかった…


複雑だ。


分からない。自分の気持ちが分からない。


この人のこと、もしかして…もう好きになっちゃってるのかな…?


そんなことをずっと考えていたら教室に着いた。





「璃乃ちゃんありがとね
楽しかったよ、じゃあまた」





手を振ってくれる彼に私も手を振り返した。