…あれ?あれあれあれ?


何だ、今の現実に戻った気分って。


それじゃあ、さっきのが夢みたいに楽しかったみたいな…


待って待って。流されてない?!

私、駄目じゃない?!





「璃乃ちゃん本当に純粋で可愛いよね」





にこっと笑う顔がどこか悪魔の顔に見える。


"こんな屋上に連れてきただけで喜ぶのか、簡単な女だなぁ、けけけ"


そう、言われてるような気がして。

落ちたと思わせる作戦を決行するための行動だったのに、結局この人の良いようにされた感じがして。


負けた感じがした。




それにさっきの2人でいた時の松下月星という人物が割りと普通で、噂に聞くような人には思えなくて……


今までの女の子達が好きになる理由も分かる気がす……



ん???!


分かっちゃ駄目だよね?!



これはきっとこの人の作戦だ!

こうやって人を落とそうとしてるんだな!私は落ちない!

あ、いや落ちるけど!それは私の作戦なのであって…


ややこしくなってきた…