「なに?俺の顔なんかついてる?」

「あっ。ううん。
なんでもないの。久しぶりだったからつい…。」

そう言って笑顔を見せる。
見すぎてたかな…なんて思いつつまた見てしまう。

「ほら,入れよ。」

「うん。
お邪魔します。」

靴をそろえて脱ぎ部屋に上がると彼の後について
リビングへ向かう。
部屋の中は瑠依の匂いがしてすごく落ち着いて。
寂しかった気持ちが嘘のように消えていった。