カシャーンッ…!!


おじさんの刀が飛んでいく、それと同時に男性の刃先はおじさんの首元へ。

「このクソがき…っ!!」

おじさんは恨めしそうに男性を睨みつける。
が、彼は冷めた目でおじさんを見ている。

「なんだ……」

「沖田総司。」

おじさんが喋り終わる前に、男性は不気味な笑みを浮かべ、今さっきとは違う低い声で呟く。

「新選組一番隊組長。」

その言葉を発した瞬間、おじさんの顔はみるみるうちに真っ青になっていく。そして周囲のざわめきもどっと増す。

「す、すまん!!許してくれッ………!」

そう言い残し、おじさんはものすごい速さで去っていってしまった。