私たちは、それから、いろんな話をした。

小さいときのこと。

中学校のこと。

高校のこと。

将来のこと。

自分のことも話したし、相手のこともたくさん話した。


ふと可奈が言った。

「私、ずうっと思ってたんだけど、可奈の笑顔ってさ、」




あ。

私は目を見開いた。



びっくりした顔で可奈も止まる。


「どうしたの、、、?」

「思い出した。中1のときのこと。」

もっとびっくりする可奈。



私は、思い出した記憶を可奈に話した。

それは、長年のなぞを解き明かしてくれる記憶でもあった。