教室の前につくとザワザワしていた。
私は不安だった。
(友達できるかな・・・)
そう思い俯いていると隣にいた和樹が手を握ってきた。
びっくりした私は和樹を見た。

「お前なら大丈夫だよ。心配すんな。帰りにまた迎えに来るから。」
そう言い、和樹は歩いて行った。
(和希ありがとう。私の気持ち分かっててくれてたんだね。)

私は心の中でお礼を言い、教室のドアを開けた。
すると教室が一瞬にして静まり返った。
(えっ?私なんか変??どうしよう、、、)

周りが桜のあまりの可愛さに一斉に見られていたことに気付かなかった。

私はあたふたしながら席に着いた。
すると前の席のふわふわしていてかわいい女の子が話しかけてきた。

「私、安条愛美(Anjo Ami)これからよろしくね。」

私はその可愛さと話しかけてくれたことが嬉しくて友達になった。

「私は姫宮桜。愛美ちゃんでいいかな?話しかけてくれてありがとう。よろしくね。」

「じゃあ私は桜ちゃんって呼ぶね。桜ちゃんは可愛いって有名だったから知ってたよ。」

すると廊下からキャ―――♡と声が響いた。
なんだろうと思い愛美ちゃんと廊下を除くとそこには和樹とさっきの先輩と、、、、成田竜也先輩がいた。
私は成田先輩に見とれていた。

まさか成田先輩と愛美ちゃんが繋がっているとは知らずに・・・

愛美ちゃんの本当の目的が何なのか私は知りもしなかった。