「...き よ。 起きなよって。咲桜、もう着いたよ〜!」
気付いたら私を揺すっている実優と梨乃がいた。

バスの中を見渡しても優くんどころが私と実優と梨乃以外いなかった。

「もう着いたんだよ。早く行こうよ!」
「桃田くんがいくら起こしても起きないんだもん。どんだけ昨日寝てないんだ〜って笑ってたよ?」
梨乃がクスクス笑っている。

優くんが起こしてくれてたのに起きなかったんだ...。恥ずかしい...。


3人でバスを降りると山の綺麗な空気をすぐ感じることが出来た。
1日目は皆でカレーを作って夜は肝試しをすることになった。






私はその肝試しが一生忘れることの出来ない思い出になるなんて全く思っていなかった。