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「おはよー」

「あ、美夜ちゃん、おはー…わ!髪の毛真っ黒!」

朝、教室に入るなり皆が私を驚いた顔で見た。

既に来ていた理沙まで、

「美夜、どうしたの?!」

「ん、なんもないけどイメチェン」

「…そう…なんだ…」

理沙は、私と気まずい関係だった事を一瞬忘れていたみたいだったけど、すぐにぎこちなく視線をそらせた。

……理沙は私をウザいって言ってた。

どうせこのイメチェンも、明日斗と別れたからだと思ってるんだと思う。

でも私、まだ別れてないから。

一番後ろの自分の席につくと、由依や亜美が理沙の席へと集まるのが見える。

私はそれから視線をそらせてスクバから鏡を取り出した。

アッシュブラウンだった髪は艶やかなブルーブラックに変えた。

だから眉の色もブラックに変更。

自分でいうのもなんだけど、かなり雰囲気は変わったと思う。

鏡を閉じた時、明日斗の顔が胸に浮かんだ。

明日斗……私を見てなんて思うかな。

一校時目は全校集会だ。

明日斗に会える。

明日斗に……見てもらえる。