「あ?ああ。別にいいけど」

河島っちの言葉に龍が軽くうなずく。

……いいの?意外。

「じゃあ放課後、練習メニュー考えてバスケ希望者に用紙配布ね」

…えー…。

最悪ー……。


゚*.。.*゚*.。.*゚


「あーあー。今日はカラーに行こうと思ってたのにぃ」

練習メニューを考えてコピーを済ますと、私と龍は帰り支度を始めた。

「それ以上どうすんの」

龍が私の頭を見下ろして真顔で言った。

「まだてっぺん黒くねーじゃん。なんで?」

……だって…。

だってあの子の髪は黒かった。

だから……明日斗って、メイクやカラーをしない子のが好きなのかなって。

「…ねえ、龍」

「あ?」

「明日斗ってさ、女の子のメイクやカラー嫌なのかな」

私の顔が真剣すぎて引いたのかも知れないけど、龍は少し驚いたような顔をした。

「さあ」