……今だって本当は……感想を聞きたい。

でももう、今までみたいにまとわりついたりしない。

明日斗にウザがられた一番の原因は、しつこく自分のワガママを押し付けたから。

モヤモヤするけど我慢するって決めたんだ、私。


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数日後。


「えー、では今から夏の球技大会の出場種目を選んでもらいまーす!」

中間テストが終わるとすぐ、うちの学校では毎年球技大会をやる。

「バレーボール希望者は前方、バスケットボール希望者は後方へ別れてくださーい!」

実行委員の林さんと飯田くんが声を張り上げて皆を見回す。

私はさりげなく教室を見渡すと、後方……バスケ希望の方へと移動した。

……だって亜美、由依、それに理沙はバレーボール希望の前方側へ行くのが見えたから。

あれから私は亜美達と距離をおいている。

亜美達も私の態度に何かを感じているみたいで一切話しかけてこなくなった。

眼が合うとお互いに避けるこの状況にも徐々に慣れてきた。

…必要ない。影で文句言う人なんて、必要ないもの。

そんなうわべだけの友達なら、私は要らない。

「ブルーフェイスもバスケ希望かよ。足引っ張んなよな」