じゃあ、私が明日斗を好きだって知ってて亜美が黙って先に告白した事は?

これも自業自得?!

違うじゃん!それは亜美が卑怯なんじゃん!

ムカついてギュッと奥歯を噛み締めた時、パッと頭にひとつの考えが浮かんだ。

……違う。

そうだ、これも私が悪いんだ。

亜美の本性を見抜けなかった私が悪い。

やっぱり、やっぱり……自業自得なんだ。

こうなったのは自業自得。

失恋は自業自得。

一気に力が抜けて、私はペタンと屋上の地面にへたりこんだ。


゚*.。.*゚*.。.*゚


……失恋だ。

私は失恋した。

明日斗はきっと、もう私を好きじゃない。

ううん、多分最初から私を好きじゃなかったし、この半年の間だって一ミリも私を好きになんかなってくれてなかった。

それも自業自得だ、多分。

告白して明日斗にオッケーをもらった時、私は明日斗に好きになってもらえるように頑張ろうって思ってた。

でもいつからか思い通りにならない明日斗にイライラして不機嫌な顔で文句ばかり……。

付き合えたっていう事実に油断してたのかも知れない。

……私、頑張ってなかったかもしれない。

その時、涙と共に明日斗に抱きついた女の子の言葉が蘇った。