え?それって…

「奇跡と不可能は隣り合わせってこと?」

「わかんない。でも、僕は…」

青いバラだ。そう動いたように見えた。

それって…
そんなはずない。

気づいたら声に出ていた。
詩くんは目をまん丸にして私を見てる。

「歌くんの存在は奇跡じゃないよ。必然だよ。
それに、詩くんに不可能なんてないよ」

それを聞いた、詩くんは

「ありがとう」

それから、私たちは目が合って微笑み合う。
私にとって幸せな時間。
でも私はまだ知らない。