思わず、詩くんのあとをついて行ってしまった。


ネームプレートの所を上にあげて名前を確認する。

木色 詩



いや、いやいや、、、

ゆめ?


だって、君は昨日まで笑顔だったじゃないか。

入院するようなことなんて…


君は私に何を隠しているの??



たまらなくなって私は目の前のドアを開ける。






「…」

「…」

「なんでいるの?奏楽」

「詩くんこそなんでここにいるの?」

「…」

「ねぇ、詩くん教えてよ。教えてくれなきゃ分かんない」

病室の空気はピリッと張り詰める