「ふぅーん。そうかそうか」

「な…」

「おいで、そら」

なんだか、今日の詩くんはとっても…

「甘い…」

といいつつも詩くんが広げる腕の中にダイブする私はつくづく詩くんのことが大好きで

「そりゃ、甘くもなるでしょ。好きな人なんだから」

こうやって、優しくて

時に甘くて

時にブラックで…

ぎゅって詩くんに抱きついて

「すきだよ。」

と囁けば

「俺も好き」

って返ってくる

もー。ほんとに…

「…そら、可愛すぎだし」

この時、私には見えなかった。
詩くんの嬉しそうで少しだけ悲しそうな顔が。