放課後になり、詩くんと屋上に上がる。

詩くんの歌声…

私、詩くんのこと…

やっぱり…

ずっと…

「すき」


え?ん?

「んん??」

え?もしかして私声に出しちゃった??

あわあわしていると

驚いた顔だった詩くんがすぐさま

「なに、奏楽。俺のこと好きなの??」

「すきじゃな…」

「俺はすきだよ。奏楽のこと」

「え?え」

夢?
あー、夢か。
なんとまあ、都合のいい夢だな。

よし、起きよう。

ほっぺをぎゅーっとつねるけど…

「い、いたい」

「そりゃ、当たり前でしょ。」

「そーだよね…」

「もー、奏楽のばか。俺がせっかく告白したのに」