「慶也、航、後ろ!!」 俺は二人のもとに走りながらそういう。二人の後には切りかかろうとしている男がいた。 二人が後ろを振り返った時には遅く、俺も間に合わない。 「避けろ!!」 無茶振りかもしれないが、そう言うしか他に方法がなかった。 「ウッ」 倒れたのは慶也達ではなく、ナイフを持った相手だった。 「航、慶也、大丈夫か?」